50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。素人解説なので電験二種合格者でも、この程度ということでご勘弁を。
令和4年度 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問4
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ローレンツ力の問題です。基礎的な公式を覚えておけば対処できるはず。今回はひねられています。落ち着けば出来ます。ボクは恥ずかしながらcosとsinを間違えるという凡ミスをおかし、間違いました。
覚えるべき公式
磁界の中の導体の起電力といえば
∨=BvL ∨:誘導起電力、v:速度、B:磁束密度 (1)
今回は使いませんが、同じ原理で反作用であるこの公式も連想すべきです。
(F=BiL F:ローレンツ力、i:電流、L:導電体長さ)
各公式に sinθ をつける教科書もあります。sinθは磁束密度と電流や導体の移動方向が垂直でない場合に必要になります。ただし、θのとり方をきちんと考えないとおかしくなります。今回の場合は何も考えずsinθ の θに60°を代入してもOKでした。ボクは、磁束密度と直角方向の成分のみ有効に作用する と理解してsinθをつけない公式でかんがえています。
解答
問題文より、Bは0.02、Lは0.5。vは磁束密度と直角方向の成分なので、図2の二重矢印のy方向成分を出す必要があります。
二重矢印とy方向の成す三角形は1:2:√3なので、v=0.5*√3/2でした(ここを間違いました。√3がぬけた)。
これらを(1)式に代入して、
∨=0.02*0.5*0.5*√3/2=0.00433[V]
これは4.33[mV]なので選択肢は(3)
負け惜しみ
令和4年度の理論科目は前半が難しい印象を受けました。ボクは1回本番のように時間を測って解いてみているのですが、前半で時間を使ってしまって後半時間不足になりました。現役受験生時代だったらこんな凡ミスしなかった と信じていますが、一応この問題間違ってもギリ合格ラインの点数でした。電験三種の受験生も増え、毎年ちょっとずつ難しくなっているのかもしれません。何か役に立ったら嬉しいです。