科目合格制度 何年で合格を狙うべきか

一次試験

科目合格制度

電験三種、電験二種一次試験は科目合格制度を取っています。電験三種なら単独で合格した科目は3年間有効で、その間に4科目全部合格できれば全体で合格です。電験三種なら資格取得、電験二種なら二次試験受験資格 となります。

3年目で4科目全部合格できない場合は、最初の年の合格科目がリセットされます。

では、3年間をフルに使って合格を目指すのが良いのでしょうか。ボクは2年で合格できたので、語る資格が無いかもしれません。ボクのオススメは、以下です。

MAX2年で合格する計画を立てる。できたら一発合格を目指すべき

と思います。ボクは一発合格を目指した挙げ句、法規を落として2年目の合格となりました。

なるべく2年以内の合格を目指し、3年間かけての合格を計画することをオススメしない理由。

  • プレッシャー
  • 不得意科目が残りがち
  • 長期化による記憶、モチベーションの劣化(とくに50代)

プレッシャー

3年目で合格しなければならない最後の年の試験は非常にプレッシャーになると思います。3年間の努力がかかっているのだから当然ですよね。俺はプレッシャーに強い!鉄の心臓 なら問題ないのですが。ボクはプレッシャーに強いタイプではありません。試験は一発勝負です。最後の一年の科目がたまたま難しい年だったら、これまでの努力が水の泡になります。

不得意科目が残りがち。

これは一発合格を目指していても、そうなってしまう傾向があります。では、どうすれば良いでしょうか?

理論、電力、機械、法規 の4科目の内、一番の鬼門は理論だと思います。求められる数学、物理の実力が高く、試験自体も速く解く必要があります。ですが、理論科目は、電力、機械の基礎となるので最初にレベルアップすべき科目です。電験受験3年目に理論の実力が上がっている・・・これは非効率な勉強の進め方です。

なるべく理論、電力、機械は詰めて勉強して合格してしまいたいところです。ですので理論→(電力or機械)→法規 の順に勉強していきます。1年目で、法規以外の3科目 or その3科目の内の2科目 に合格しておきたいところです。そうすれば、2年目以降がぐっと楽になります。

3年計画で合格を目指すメリットは、科目あたりの勉強の期間を長く取れるということと思います。1年で目標1科目合格の年が2回あります。ですが、どこかで2科目勝負の年があります。1年1科目までしか合格できない方が、2科目合格必須の年は、かなり困難が予想されます。1科目合格が目標の1年についても勉強法や1日の勉強時間の検討が必要そうです。最初の1年目に2科目合格年を持ってきて、次の年も2科目合格ではダメなのか?

長期化による記憶、モチベーションの劣化(特に50代)

ボクは50代で勉強を始めて電験に合格しました。若い頃より記憶することが難しいことは実感としてありました。若い頃は、『ああ、たしか覚えたはずなのに思い出せない』だったのに、50代では『勉強した範囲のはずなのに全く覚えていない。本当にボクは覚えたのか?』という感じでした。また、記憶を長期間維持するのも難しそうでした。3年経って科目合格がリセットされたらもう一度勉強するのは非常に苦痛と思われます。

50代は記憶力は右肩下がり。短期決戦で合格してしまわないと挑戦を続けても最終合格に到達できない泥沼になってしまうかもしれません。また、ボクの場合、勉強による普段の生活への負担(好きなこと、楽しいことを我慢している状態)が、あと3年続く とか考えただけでも萎えそうになってしまいます。1年でも短くできる方策を選びたかったです。

今年は1科目だけ頑張る と考えた瞬間に心が緩んでしまいそうでした。1科目で1年かけるから今日はこのくらいまででOK。でも、合格するその日までは、心の底から楽しめないのです。切り替えは大事なのですが、心のどこかで この時間勉強すべきでは?と思ってしまう。

最初のやる気が3年間持続できるか?でも不安があります。困難な資格受験の勉強を始める という決断をしたからには、その気持が盛り上がっているうちに頑張っておくべきです。

そして一般的にこのような試験は年を経るとともに難しくなる傾向があります。受験者が過去問を勉強することで同じレベルの問題では正答率が上がってしまう。電験のような合格点を一定レベルに保っている試験では、徐々に試験難度が上がると考えます。

以上 反対意見もあるでしょうが参考になったら嬉しいです。

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