素人解説 令和3年度 電験三種 理論科目問15

電験三種

50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。素人解説なので電験二種合格者でも、この程度ということでご勘弁を。

令和3年度 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問15

出典:令和3年度  第三種電気主任技術者試験  理論科目 問題 問15

三相交流問題です。他の科目にも絡みますので電気技術主任者なら当然得意であるべき。交流電流計が入っているので、一読した時点では、ちょっと引っかかります。2問の小問があるので最低でもどちらかは取りたいところ。

知っておくべき公式

P=√3∨IcosΦ

ここで気をつけるべきは、∨は線間電圧で、Iは線電流ということです。3つの負荷の使用電力合計が求められます。

小問(b)

線間電圧、線電流、電力が与えられているので、とりあえず代入します。

6000(W)=√3*400(V)*10(A)*cosΦ

cosΦは力率です。cosΦ=√3/2となり、例の1:2:√3の直角三角形を思い起こしましょう。負荷の抵抗成分R:コイル成分X:インピーダンスZ=√3:1:2 となります。

負荷のインピーダンスZを求めれば、Xが求められそうです。線電流は分かっているので電圧が分かればZがわかります。電圧は相電圧を使う必要があります。線間電圧が400(V)なので相間電圧をEとすると

E=400/√3 (V)

Z=E/I=400/√3/10=40/√3

X=Z/2=20/√3≒11.547

選択肢は(1)

小問(a)

ここからは電流計が絡んでちょっと自信がない状態で解きます。変流器で電流が増幅されるのは良いとして、2相分を並列に接続しています。並列なので交流電流計には電流を合わせた合計が流れるはずです。ただし、各相には位相がズレた電流が流れているので、ベクトルの和を考える必要があります。

三相交流の各相には120度ズレた電流が流れています。大きさが同じ120度ズレたベクトルを足すと同じ長さのベクトルになります。つまり、ベクトルの和を取っても大きさは変わらない。

I=Ia+Ic

よって10A と答えたいところですが、変流器によって20/5にされています。変流後の電流を i (A)とすると

10(A): i (A)=20:5 より i = 2.5 (A)

選択肢は(2)

小問1問は確保して、もう1問も自信なくても何とか解答 これを時間内に出来れば試験中にも手応えを感じていると思います。電験三種理論科目は90分で20問(小問も1問と数える)解くのが目標。小問1問3〜4分で解きたいところ。以上参考になったら嬉しいです

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