電験三種勉強開始〜合格まで(その5)最終回

出典:ohmsha 完全マスター電験三種受験テキスト法規改定3版より 全般

これまでのあらすじ

電験3種の勉強を始めて 1年目 2018年に電験三種 理論、電力、機械の3科目合格。法規は全く歯が立たなかった。2年目 2019年は電験三種 法規を合格することが目標。

電験三種 法規科目の勉強開始

2019年3月24日。電験三種法規試験まで5ヶ月ちょっと。法規科目の参考書を読み始めました。4月9日 参考書は読み終え、過去問を11年分解いてみます。平均52点。30点〜70点の幅があります。半数は不合格です。合格点までのマージンが取れていません。

 法規科目は4科目の中で一番不可解。参考書は読みました。過去問は正答率が上がりません。読んで内容を理解して、理解した法律の趣旨に沿って答えれば良いと思っていましたが、どうやらそうではありません。ネットでは、法規だけ受かる ようなことがかいてありましたが、そんなに舐めて合格できる科目ではない と感じました。では どう勉強するか。

計算問題対策

 計算問題、選択問題とも最初は安定して点が取れませんでした。計算問題はパターン化しています。そのパターン数も多くありません。地絡電流の問題は電力科目の様であり、簡単に解けるものではありません。この地絡問題はテブナンの定理を使うことに気づかなければ解けない問題があります。出題パターンと解答する計算方法をセットとして覚えなければ通用しない場合があるということです

 テブナンの定理は苦手でした。やり方だけ示されていて、なぜそうすれば解けるのか分かりません。結局、テブナンの定理の証明を調べました。そのあと、過去問を回し、パターンとして解き方を覚えて対応しました。

用語選択問題の対策

 法規の用語選択問題について。大体の文脈から推測される選択肢を選んで答えていましたが、自信を持って選んだ選択肢がよく間違える。常識で選んでも駄目な感じ。

 単に過去問を繰り返し解けばできるようになるのかもしれなかったのですが、ボクは参考書を蛍光ペン(ピンク)で塗ることにしました。法規科目の用語選択問題は穴埋めで、全く同じ条文の文章が参考書に書いてあります。過去問を解いて解答を見たときに、参考書の該当箇所を広げ、選択肢となった単語を蛍光ペンで塗っていくのです。アイキャッチの写真は蛍光ペンで選択肢を塗った頁です。

例えば、アイキャッチ画像のピンク塗りの部分で、『150V』が選択肢として聞かれるのは理解出来るのです。大事な数値として150Vか200Vか、知識を問う選択です。でも、他の問題では『使用』電圧。この使用を選択するのはボクの感覚からはズレています。定格、とか 最大 とか選択肢にあったら簡単に引っかかると思いますし、そもそも参考書を読んでいて大事な部分と思えない というのがズレているところです。『一端子』も似た感じになります。かと言って条文を隅から隅まで覚えることも非現実的。用語選択問題は暗記するしかないのにポイントを絞れないのです。全文暗記するのは量が多すぎます。

ピンクで選択肢の単語を塗ることにより、参考書をパラパラめくったときにピンクが多い分野は出題が多いことがわかります。また、あんまり重要でなさそうな分野、頁もわかってきます。文章を読んでピンクの部分だけ集中して覚えます。

法規科目過去問回し

7月1日から、過去問をローラー作戦のように回しました(ローラー作戦のリンク このときはやり方が固まっていませんでした )。

10年分の問題集+最新年(落ちた去年)分の問題を雑誌『電気計算』から計11年分。3回解いたら問題見たら答えが浮かぶようになりました。結局過去問の丸暗記だったのかもしれません。

11年分の平均点は1回目52点だったのが、63→85→82点となりました。90点や100点の年もありました。3回目→4回目で点数が下がっていますが、少し時間が空いたからです。合格へのマージンと自信が付きました。

電験三種法規試験本番

9月1日試験本番の日。実はこの前日の8月31日、 広島で電験二種一次試験を受けています。4科目受験後3時間くらいかけて出雲までドライブ。連日の本番です。

かなり自信を持って望んだ電験三種法規試験の結果は、自己採点で64点。電験三種合格です。

過去問の練習では楽勝で合格のつもりだったのですが、受験した当日の手応えは微妙でした。ダメではないと思うけど、カンで書いた選択肢が全部NGだったら微妙かも・・

長々と書いてきました。勉強の順序やペース、過去問での実力がどの時点でどのくらいだったか、その結果、本番ではどのくらいの点数を取れたのか 参考になったら嬉しいです。

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