素人解説 令和4年度上期 電験三種 理論科目問18(a)

電験三種

50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。素人解説なので電験二種合格者でも、この程度ということでご勘弁を。

令和4年度上期 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問18(a)

出典:令和4年度上期  第三種電気主任技術者試験  理論科目 問題 問18(a)

トランジスタ苦手です。図見るだけでややこしいです。問題文も長いです。今回の問17or 18の選択問題は一瞬で問17選択です。いや、じっくり取り組めば、意外とできたりしますし、エミッタ接地・コレクタ接地・ベース接地・・・など覚えるべきことを覚えておけば簡単な場合もあります。トランジスタの暗記が定着している方は、こっちをあえて選ぶのもあり です。計算するより速い。

ボクの場合、勉強の戦略としては、一応 苦手分野も捨てずに過去問は解けるようにしました。そうでないと、たまたまめぐり合わせが悪く、偶然 苦手分野が重なって出た場合に、偶然の要素で不合格になってしまいます。試験期間が1年→半年になったから、我慢できるかもしれませんが、ボクが受けていたときには偶然の結果で1年勉強期間が延長されるのは我慢できませんでした。

選択肢(a)

教科書によると、図1から順に、固定バイアス回路、自己バイアス回路、電流帰還バイアス回路 と言うそうです。今受験生なら、直前の短期記憶で無理やり詰め込んで本番を迎える作戦でいきます。ボクは電気系ではなく、機械系で〇〇バイアス回路と言われて なるほど にはなりません。完全、記号や年号を覚える感じになります。

でも、この選択肢(a)に関しては、暗記に頼る必要は無く、直流回路の要領でよく考えればできます。最悪、苦手問題を解く必要が出てきても、すぐ諦めずに食らいつくことができるか は重要と思います。

で、どう考えるか というと、まず式①

全ての式が∨BE:ベースーエミッタ間電圧を求めようとしています。式①は∨BEの求め方として、ベース電圧∨Bから、I・Rの形の抵抗両端の電圧を引いています。図を眺めて、トランジスタのベース端子(IBが流れ込んでいる端子)から下流に抵抗があるのは図3だけです。

図3の∨Bから下流は抵抗REとRBがありますが、REの方を引いたのこりが∨Bになります。

式①は図3。よって選択肢は(3)か(5)に絞られます

式②は電源電圧∨ccからIBRを引く形です。全部の図でベース電流IBは抵抗Rを通る形なので混乱します。でも図2は∨ccからRcをとおってからRに行く形なので、Rcを無視した式②は除外。式①が図3なので式②は図1。

よって小問(a)の選択肢は(3)

式②は図3の可能性も残していましたが、図3はエミッタ端子より下流の抵抗REによる電圧降下を考えなくてはならないはず。一方、図1はエミッタ端子は電源の負端子に接続してあるので式②で正しいことが確認できます。

式③は図2のはず。抵抗Rcを通る電流はIEによる電圧降下、ベース電流IBが抵抗Rを通る事による電圧降下を電源電圧∨ccから引けば、∨BEが求まるので、正しいことが分かります。

ほぼ直流回路としてよく考えれば、最低限の暗記量で意外と求まるのですが、かかる時間が気になるところ。本番 ぶっつけでの判断力が試されるところです。以上、参考になったら嬉しいです

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