電験三種 勉強開始〜合格まで(その3)

全般

前回までのあらすじ

電験三種4科目分のテキスト読みを5ヶ月で終わらすつもりが、3科目で5ヶ月経ってしまいました。残り6ヶ月。

計画修正

3月上旬。ここで一旦3科目を仕上げておく方が良いと考えました。まだ試験まで半年あります。3科目の過去問をやってみて、これまでの勉強が通用しないならテキストに戻るとか、別の問題集を買うとか対策が必要になるかもしれません。その対策を行う時間を残した方がよいと考えました。

法規以外の3科目が仕上ったら、6月か7月に法規をやり、8月は予備とする。8月は一旦なまった3科目について思い出す期間とする。法規は暗記科目だろうし直前にしたほうが記憶も残っているはず。

  1. 3月頭〜5月末:過去問(理論、電力、機械)
  2. 6月頭〜7月末:法規
  3. 8月頭〜試験本番:予備

電験三種は科目合格という制度があります。3年以内に全科目バラバラに合格すればよいのです。毎年特定の科目に絞って科目合格し、合わせて全体の合格にする道があるのです(3年以内に全科目合格しないとダメですが)。ただ、なるべく一発合格したい。一発合格できなくても、1科目残すくらいにしたい。残すのは法規という作戦も当初から意識していました。(本当です)

3月:過去問開始(理論、機械、電力)

2018年3月1日 過去問 問題集3科目10年分を理論→電力→機械の順に解きはじめます。完マスシリーズの参考書は過去問も載っていたので、少しは問題を解いているはずだが・・・。もちろん過去問を解く練習なので、選択問題で選択せず、本番では解かないかもしれない問題も全部解いていきます。一応時間を測って解いてみます。最新の2017年理論過去問は4日かかって60点。時間がかかりすぎていて、点数は合格ラインに乗っても時間切れで最後まで解答できていません。実質不合格。ただし、時間内に完答できれば合格ラインの点になるということです。間違いもケアレスが多いです(写真)。

平日は3〜4日かけながら1科目1年分を解いていきました。2017年度電力は50点、機械は65点。いずれも時間切れ。法規は後回しなので、この3科目で1年分。つまり最初の過去問トライは全科目不合格。やはり厳しい。まあ、初めて過去問を本格的に解いていきなり合格レベルというほど甘くはありませんでした。ですが、まずはどれくらい食らいつけるか 把握することが大事と考えました。時間がかかるのは仕方ないとして正答率を上げるため間違ったところの参考書の見直し、納得できないところの解き直し、ネット調査などもしています。

理論は時間切れにならず最後まで解ければ60点とれそう。電力、機械は40〜50点台。計算ミス、ケアレスミスだけではなくギブアップしているものもありました。この時期は過去問の答えが納得できるまで調べています。ペースも上がらず辛い。4月初旬まで1ヶ月かけて’15〜’17の3科目✕3年分解いています。

理論は、ほぼ計算問題で即答できないにもかかわらず実質20問あります。時間内にすべて解けるか が勝負です。機械も計算が主流だが電動機・変圧器以外にも、パワエレ、制御など範囲が広く、解き方を整理する必要があります。電力は計算だけでなく知識が問われる。テキスト読んだがさらっと舐めた程度とも言え、キチンと記憶するまでには行っていませんでした。

 6月初旬までの2ヶ月かけて’08〜’14の3科目残りを解きました。’13理論、’12機械、’10電力など難しい年に40〜50点に沈んだがほかは、55〜70点程度とっており点数的には何とか合格ラインに届く感じ。’09理論は90点を取れています。ただし、全体的には点数的にマージンがなく、時間もオーバーしています。GWであろうが、祝日であろうが、毎日少しは勉強していました。

3ヶ月間過去問を解くことでちょっとづつ得点が伸び、後半は手応えを掴みつつありました。過去問10年分を1回目まわすのに97日間かかっています。1日あたり3.2問程度。10年分1回目回しの平均点は、理66.5点、力58.5点、機55.5点。機械はちょっと危ない。

6月:過去問と法規参考書読みの同時進行

2018年6月10日 過去問10年分 2回目回し開始。ただし法規以外の3科目分。結構正解が増えてきていました。当時の最新過去問 ’17年度分の理論は60点から85点に上がりました。合格点にマージンをとれる点数。電力55点、機械70点。時間はギリアウトなので間引いて考える必要がありますが、合格も見えてきました。

また、この6月開始した過去問回し2回目からは基本 水、日曜だけ過去問をやり、残りの月火木金土は法規の参考書を読み始めました。修正した学習計画通り、法規の勉強を再開しています。この頃は1年目で4科目完全合格にまだ望みを持っていました。6月で法規を片付けることができれば、7,8月で全科目の過去問を見直し、本番にのぞむ。法規の参考書は324ページ。1日10頁ペースでもきついが、やれるところまでやってみるつもりでした。

法規は地絡の計算問題など難しい分野がありますが、基本 理解するだけなら難しくはありません。ただし、無味乾燥な数値を覚えることになりがちでした。常に寝不足であることもあり、よみながらウトウトしたり、読んでいるが頭に入らない という感じでした。

ちょっと変な話ですが、ボクは『今日は勉強した』という感覚がないと毎日勉強していくのが辛いのです。過去問を解いた日は一番、『今日はちゃんと勉強した』という満足感が出ます。1日進めた過去問の数、字で埋まったノートを見たら、少なくとも前進した気分になれるのです。その気分がないと、試験本番までの時間が減っていくことの不安の方がおおきくなります。勉強しなければならなかったのに、できなかった。自分は弱い人間だ という気持ちになります。

法規の参考書を読んでいるだけの日は、過去問を解いている日々より、このような充実感が低いのです。たとえば、架空電線路と施設までの距離など あれ?この前読んだのと何が違うのだ?という内容だったり(電圧によって変わる)、色々な数値が出てくるが、過去問をやっていないので覚えるべきかどうか分からない。すべて覚えるには多すぎる。覚えるのは後回しにして読みすすめる。すると、時間は経って頁も進んだが記憶には定着しておらず、『勉強やった』感がでませんでした。やっているのに身についていない実感がありました。

7月初旬。焦ってきました。残り2ヶ月。手応えのない法規に時間をとり、他の3科目を落とすのは戦力の分散。あくまで全科目合格を狙うか、確実に取れる科目を抑えておくか、決断が必要とかんがえました。

前回、その4で終わると言いましたが、今回と残り1回では無理でした。その5まで続くと思います。

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