50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。素人解説なので電験二種合格者でも、この程度ということでご勘弁を。
令和4年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問15
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出典:令和4年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問題 問16
計測器の問題です。色々な形式の計測器については暗記するしかなく、直前に対策しましょう。今回は、単なる電流計で、負荷に直列に接続すればいいということだけ知っていれば解けそうです。
小問(a)
並列に電流計が接続されているので各電流計にかかる電圧は同じです。電流計の抵抗が違うので、電圧を上げていくと、どちらかの電流計がMAXになります。このときの電流を計算します。
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最大電流を流す電圧をそれぞれ、E1、E2とすると
E1=50[A]*0.8*10^−3[Ω]=4*10^−2[V]
E2=100[A]*0.32*10^−3[Ω]=3.2*10^−2[V]
E1>E2なので、全体としてE2しか電圧をかけられないことになりました。
電流計A1にE2の電圧が印加されるときにながれる電流は、
E2[V]/0.8*10^−3[Ω]=3.2*10^−2/0.8*10^−3=40[A]
よって全体としての電流は
40+100=140[A] 選択肢は(5)
小問(b)
電流計A1、A2両方で150[A]流すためには、両電流計が最大電流を流す必要があります。内部抵抗が低いA2が、先に最大電流に達してしまいます。A1の最大電圧E1をA2にかけたときに、電流50[A]が流れる抵抗を求めれば良さそうです。E1は小問(a)より分かっているので、
E1/100[A]=4*10^−2[V]/100[A]=0.4*10^−3[Ω]
これが合計の抵抗なので、
R=0.4*10^−3[Ω]ー0.32*10^−3[Ω]=0.08*10^−3[Ω]=8.0*10^−5[Ω]
選択肢は(3)
ボクは計測器が苦手で、初見でウッとなりましたが、よく読むと特に難しくない問題でした。結構、このような とっつきにくい問題があるので、見た瞬間 面倒そう→次の問題!というのは良くないですが、本当に解けないのなら時間かけるだけ無駄。一読して、すぐ解くかどうか判断する力が必要です。こればっかりは、過去問を時間測って本番のような気持ちで解かないと身につきません。リハーサルが大事です。以上何か参考になったら嬉しいです。