50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。
令和3年度 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問4
記述と計算の複合問題です。どちらかというと、計算問題に近めです。ですが、複雑な計算は無く、これも時間短縮したい問題です。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-11.png](https://50dainoboku.com/wp-content/uploads/2022/07/image-11.png)
選択肢(ア)
右手の法則です。アンペアの法則という名前はすっかり忘れています。妨げる方向なので絵のような方向です。②の方向の電流が答えですね
![](https://50dainoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/aab7c1639327615ce274c7f55b7a057b-1024x710.jpg)
選択肢(イ)(ウ)
磁界の変化により起電力が発生する という問題です。覚えているべき公式は
- V=Blv
なんですが、この公式をそのまま使うのではなく、考え方を使います。右辺 B:磁束密度、l:電極長さ、v:電極が動く速さ をそのまま代入は出来ません。使う考え方は、1秒あたりに電極が通る磁束数が起電力になる ということです。以下のようなイメージです。
![](https://50dainoboku.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_4522.jpg)
lvは電極が通り過ぎる面積です。これに磁束密度Bをかけるので、1秒あたりに変化した磁束=電圧 となります。
200巻の電線で、1本あたり10(mW)変化するので、磁束が変化する総量は
200✕10(mW)=2000(mW)=2(W) ・・・選択肢(イ)
起電力は1秒あたりなので、0.5秒で2(W)変化するので
2(W)/0.5=4(V) ・・・選択肢(ウ)
公式について
参考書、教科書には多くの公式が載っています。勿論、全て覚えられれば良いのですが、とても覚えられませんし、実は覚えた公式を、どの場合に使うのか ということも同時に覚えなければ実際に使えません。
ボクの場合は、厳選した公式を、その意味を理解して覚えておいて応用する というやり方をしました。何か参考になれば嬉しいです。