電験二種〜合格まで その13

二次試験

前回までのあらすじ

ついに電験二種二次試験の実施される11月。計算問題はノルマをこなして完攻を3回以上解きました。論述問題もキーワードだけ覚える という対策を割とハイペースで始めます。例年よりコロナの混乱で2週間程度試験が後ろ倒しになっています。

直前対策

もはや計算問題のペースを落として、過去問の論述問題のキーワードを覚える方が中心となっています。論述問題は4〜5日おきに3回繰り返してローラー作戦のように記憶に定着させようとしていきます。一方、計算問題をしない日を長く続けると感覚が鈍るのが怖いので、最低 日に2問は続けます。振り返ってみると1年前は日に2問はいっぱいいっぱいのノルマだったので、成長しています。

しかし、特に電力・管理科目の計算問題については苦戦しています。何回か解いても相変わらず正答できない問題が残っています。例えば平成9年1問目。変電所の母線電圧を求める問題では、8/2,8/22,10/1,10/17,11/8と、あまり期間を空けずに5回解いているにも関わらず1回も正解できていません。勿論、出来るようになった問題は多いのですが、直前になっても相変わらずできない問題があり、不安を持っていました。苦手分野は、水力発電の比速度、地絡電流を対象座標系で解く問題、異容量V結線などです。出題が多い分野は類似問題を解くので練習が積まれていますが、出題頻度が低いものは、元々難しいこともあり正答率が上がりません。例年の傾向と外して来られた場合を考え、念の為 見直します(本番ではこれらの中から出たのですが・・・)

本番一週間前の11月14日。リハーサルです。本番と同じ時間配分で最新の19年過去問を解いてみます。これまで、あえて解いてこなかった初見の問題です。これで実力を試せます。(この段階で、厳しい結果が出ても あとは神頼みしか無いですが)

電力・管理科目について。戦術としては、まず論述問題、次に計算問題 という順番で解いていきます。計算問題 問2,問5についてほぼ正解と判定しました。問4は論述問題と計算問題が小問でミックスされた問題。これが半分正解と考えました。論述問題の問1は全滅判定。リハーサルでは ほぼ6割は取れたと考えました。自画自賛ですが合格判定です。

同じく、機械・制御科目についてもリハーサル。作戦通り、制御問題を選択。もう一問は誘導機。2問ともほぼ正解と考えました。セルフ合格判定です。

電験二種二次試験は日曜に行われます。直前の金曜は有給を取り、もう一回リハーサルです。18年度過去問を解きます。問題集で何回か解いた問題なので合格判定です。

試験本番の前日。土曜は試験会場の広島までドライブ。駅前のリーズナブルなホテルで一泊です。論述問題や計算問題をノルマ以上はこなしますが、最早落ち着きません。

試験当日

電車で試験会場に向かいます。勿論時間に余裕を持って会場入り。トイレの場所を確認しておくなどは基本です。

電力・管理科目  本番:論述問題が3問。残り計算問題3問の内、比速度と対象座標系が出ます。いつもの傾向通りの計算問題は1問しかありません。大ピンチです。比速度は公式覚えたので何とか解きます。対象座標系は覚えたはずなのにイマイチ自信が持てません。止む無く計算問題なのに選択しない  という決断をします。2問論述問題を選択し時間内に4問解答します。手応えは60%。行けた!ともダメだった とも思えません。

機械・制御科目  本番:残り10分を切ったところで見直し中に致命的な計算間違いを発見。解答を消して書き直して終了。最後まで修正したが、計算間違いがあったらアウト。

かなり準備したのに本番では会心の出来という訳ではありませんでした。試験終了後は脱力した感じでドライブして家に戻ります。

試験後

合格発表は2月です。試験本番から3ヶ月近い時間があります。本来なら、不合格であったときのため、合否発表まで勉強を継続すべきだったのでしょうが、燃え尽きていました。

勉強をする習慣には慣性があります。勉強しない生活から勉強する生活に変更するには非常にエネルギーがいります。再開する必要があるなら、停止しないほうが良いです。そう思いながらも、もう勉強をする気力がありませんでした。

ボクにとっての電験二種合格は、今後の人生戦略上非常に重要で、取れなければ老後破産かも と思っていました。50代のボクは短期決戦で行かなければ脳のスペック低下でジリ貧になりそうです。ですが、楽に流れるのは容易。心に引っかかりがありながらも勉強しないで過ごしました。

2月中旬。試験結果を検索。何とか合格を確認できました。

やはり振り返ってみると長期に渡る勉強生活なので、計画を立て実行し、途中で計画を修正すること が大事な気がします。準備で90%勝敗は決しています。勉強計画は自分が出来る勉強量と合格に必要な勉強量の妥協点を探す行為です。

これだけやったら合格できるだろう という量を見積もり、挫折しないで勉強できるペースを設定して、試験期日まで淡々と実行する事が重要と思います。

以上 参考になったら嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました