電験挑戦における50代の武器

全般

 電験は難関の資格と言われています。試験問題は数学、物理に関する難問が多いです。普通に考えると頭脳が柔軟で記憶力が良く、自分の時間を作りやすい人が有利と思われます。50代の人は若い頃ほど頭が柔軟ではなく、仕事や家族サービスのため自分の時間が作りやすいとは言えないのではないでしょうか?電験三種、電験二種を取得するための50代ならではの武器はないのでしょうか?

電験に合格するための50代ならではの武器は以下と思います。

  1. 若い頃より誘惑に強い
  2. 責任感
  3. 計画性

若い頃より誘惑に強い

まず第一は、若い頃よりも誘惑に強い。

 若い頃は、何でも興味を持っていて、やりたいことだらけ です。50代ともなると、そうではない ということです。具体的にいうと、ボクは海外旅行が好きで奥さんと世界20以上の都市に遊びに行ったことがあります。夏休みなどに有給をつなげて、まとまった期間で海外に行くのが楽しみでした。すでに色々な国に行った経験があることもあり、今年も海外旅行にいきたい!海外旅行を我慢して勉強している ではありませんでした。〇〇を我慢して勉強している!という状態では無いということです。

 若い人は趣味や新しいネットサービスなど、新しいことを色々ためす、やりたい事が多いのではないでしょうか?ボクの場合は特にこれをしたい という欲求はなく、誘惑に鈍感です。高齢による精神の硬直化かもしれませんが・・・。

責任感

次は、家族を背負っている責任感ですかね。

 オーバーかも知れませんが、ボクの場合、電験に受からなければ、子供が進学を希望しても働いてもらうしかない、老後資金がないので奥さんが苦労する これらのことが高確率で発生します。ボクが今ここでサボって楽をすれば、家族が将来代わりに苦労する。そういう面がありました。プレッシャーですね。個人的な事情ですが、電験はボクが定年後も70歳まで働いて安定収入を得るために取得しました。

 今日サボってもいいのか?今日サボっても誰からも怒られないし、何も変わらない。でも家族の不幸は確実に近づきます。今、見えない将来の不幸のために、今の苦労を継続するモチベーションを保てるか。

計画性

3つ目は、計画性。

 いい加減長く生きてきたのですから、自分が何ができて、何ができなさそうか、正しく予想して勉強の計画をたてることが出来るでしょう。

 ボクは、何回か受験をしてきています。高校、大学、大学院、会社の中での昇格などの試験、・・・。その中で実感したのは、ボクは試験本番に強いタイプではない ということです。むしろ、受験に限らず色々な場面で、十分なマージンをとった実力を持っていないと本番で勝てないタイプです。本番までの準備の時点で勝てるところまで行っていないと、本番ではせいぜい実力通りor実力以下しか出しきれない。よって受験に至るまでの過程が大事。本番前に既に勝敗は決しています。

 また、自分が根性がない というのも長く生きてきてわかっています。毎日4時間とかの長時間は勉強を続けられません。息継ぎ必要。無理のないペースで期間をかけて準備していくしかありません。そこでザックリ1ヶ月単位で勉強の計画を立て、ノルマを決めてそれを実行するというスタイルで勉強を続けました。ペースを守るのが大事です。ゆるゆるウォーキングスタイル。爆発力はありません。だから、欲張ってたくさん勉強する無理な計画は立てない。でも自分が挫折するギリギリのボリュームと合格可能な勉強量の妥協点を探して、それを実行するようにしてきました。

 ボクの勉強の計画の立て方のコツは以前 紹介しました。

学習計画のすゝめ
電験の勉強をするなら学習計画を立てましょう 50代のボクです。電験三種、電験二種の合格経験について書きたいと思います。電験の勉強は年単位の長期に渡ります。きちんと学習計画を立てないと勉強できなかった科目がでたり、過去問の問題集を解...
  1. 試験直前の1ヶ月くらいを予備・追い込みに当てる
  2. ゴールまでのボリュームを想定する
  3. 1日の分量を決め、月単位の計画に落とし込む
  4. 適宜計画を修正する

 大したことではありませんね。2.、3.で自分を信じて多めのノルマを設定しても、ボクの場合は根性ないので守れません。自分の守れそうな計画を立てましょう。

 余裕ある計画では長期計画になりがちです。3年以上の長期計画もどうかな と思います。50代は、脳力も気力体力も減少傾向。時間はあまりありません。時間をかけすぎるとジリ貧になる可能性もあります。多くの参考書に手を出さず、厳選したものをやることで時間を節約し、無理ない計画で2〜3年程度を目指したいです。

 50代の武器とは何か と言っているのに精神論しか言っていません。難関の電験に50代で挑むのは無茶なことで、若い人の頭脳より有利な点は 殆ど無いのでしょう。50代まで経験は積んできましたが頭脳の基本スペックは低下してきています。思考力はともかく記憶力は低下しているのを実感していました。

でも、ボクは何とか合格できました。可能性はあります。若い頃より計画的に、生活の忙しさとの妥協点を探しながら、粘り強く勉強を続けた自覚はあります。電験合格を目指している人は、ブログを読むこともそこそこに、今日のノルマの勉強をしましょう。

 今回は以上です。何か役に立ったら幸いです。

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