ローラー作戦

一次試験

ローラー作戦とは

 ローラー作戦とは、以前ノートの使い方で紹介しましたが、暗記すべき問題が多い科目について向いている勉強法です。ボクは、電験二種一次試験の電力で、この勉強法を使いました。このローラー作戦を、問題集『電験2種 電力の15年間 2020年版』で行った場合で説明すると、

  1. ノートの頁の真ん中に線を引き、左右に分割する
  2. 毎日、過去問2年分を解く(大問7問が1年分のボリューム)。
  3. 1年分は左の欄に書いていく
  4. 残りの1年分は、前日と同じ問題を解く。この同じ1年分は前日回答した欄の右に書く。
  5. 15年分は15+1日(15+ α 日)で終了( α は2〜3日程度が良い)

 ローラー作戦は、以下の様な場合に有効と思います。

  • 暗記が多い科目
  • 試験直前最後の追い込み
  • すでに解いたことがある過去問を繰り返し解いて実力を定着させたいとき。

2020年8月14日〜 電験二種 電力科目の追い込み

 電験二種一次試験直前 2020年8月14日〜9月11日で、『電験2種 一次試験マスタ 電力の15年間2020年版』(電気書院 編)をローラー作戦で4回解きました。

 このやり方でボクは、とりあえず過去問がそのまま出たら対応できるようになりました。まず最初の8月14、15日に行った最初の大問7問は、1日目72点相当(105点満点)→2日目96点のようにジャンプアップしました。前日に解答を読んだ同じ問題を解いているので当たり前かもしれません。2日目は解答時間も短縮しています。この問題集は6月頃に1回目解いていて、過去問回しも複数回目になってきているので1年分は30分くらいで終わるようになってきていました。昨日やった問題は解答をじっくり読まなくてよいので時間短縮されます。

 このやり方のいいところは、やった感が出ることです。2年分というノルマを決めて毎日解く。試験本番まで時間があまりない状況。勉強しないのも不安。決めたノルマを果たしたらちょっと安心できます。このやり方だと、過去問回し15年分2回まわしを16日間でやってしまえます。8月14日の時点で残り29日くらいでした。結局4回過去問を勉強しました。日数が足りないのですが、このやり方で2、3、4、5回目の過去問回しを行いました。2回目 正答率73.9%、3回目91.4%、4回目88.8%、5回目96.0%。最後は、ほぼ間違えなくなっています。ちなみに1回目は時間度外視で71.2%。時間を考慮すると不合格レベルでした。

 2回目と3回目の間は、1日か2日でした。1〜2日前に答えをみた問題をすぐ解いているので3回目は点数が高い。3回目と4回目は2週間空いているのでその間に忘れてしまっているので4回目は正答率が下がっています。5回目は日数が足りなくて試験直前の9月10日、11日はノルマ以上やっています。

脱線:結局試験どうなったか

 電験二種1次試験前日2020年9月11日は有給休暇をとり、電験二種一次試験の電力の問題を実際の試験方式でリハーサルしました。(この年、電験二種一次試験は電力のみ残して他は科目合格していました)

雑誌『電気計算’19/10号』、『電験2種模範解答集 2019年度版』で’19〜’14の6年分を解きました。『電力の15年』と同じ過去問の問題なので内容は被っています。結果は6年分平均で正答率96.2%。1年分を30分程度で解いており、解説もほとんど読む必要がないので、時間がかからず、量を解いています。5回も過去問を回しているので、あぁ あの問題 という感じ。1次電力に関しては、もうやることはない、仕上がったという感じを持ちました。

 2020年9月12日の電力 試験本番は(点数ではなく正答率でいうと)76.7%でした。過去問で90%後半だったのに、本番は甘くない。やはりマージン取った準備でよかった ということでした。なにか参考になったら幸いです。

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