素人解説 令和3年度 電験三種 理論科目問9

電験三種

50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。素人解説なので間違っていても、ご勘弁を。

令和3年度 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問9

出典:令和3年度  第三種電気主任技術者試験  理論科目 問題 問9

交流と共振についてのイメージが分かっているか を聞いているような問題です。交流はボクも苦手でした。以下の覚えていることを材料に解いてみます。

  • 直列回路・・・各素子を流れる電流が同じ
  • 並列回路・・・各素子に掛かる電圧が同じ
  • 共振・・・LとCが打ち消し合う

これらから考えるイメージは下のような感じです

直列回路の場合

直列回路の場合はLCRに流れる電流は一定のIです。ただし共振によってLとCで勝手に電圧のやり取りがあってL+C回路の両端には電圧がかかっていない感じになると思っています(v=0)。ただし、L、Cの両素子には電流Iが流れてしまっているので電圧は発生しています。お互いが逆極性なのでL+Cとすると、電圧が打ち消し合ってあたかも0Vのようになるだけです。つまりL+Cを無くして短絡させた感じ。

でも、選択肢(a)で聞かれているのはLとCの端子間電圧。

LとCの素子単体の端子間電圧 ということなら、0Vではないはず・・・日本語をよく読むとそうだよね〜と考え、若干不安な感じを持ちながら、選択肢(a)は 誤り としておきます。

並列回路の場合

並列回路はLCRにかかる電圧はすべて同じです。ただし共振によってLとCで勝手に電流のやり取りがあってL+C回路で勝手にぐるぐる電流 i が回り、あたかも回路はRしか無い感じになると思っています。

と、言う訳でLとCに電流が流れない訳ではないので、選択肢(b)は 誤り。

選択肢(c)

直列回路・・・LとCは短絡みたい

並列回路・・・LとCは無いもの

と考えると、どちらも交流電源にRのみ付いている回路になります。ということは両回路の電流は等しい となります。選択肢(c)は正しい。

一読してヒントが少なく、ウッとなるかもしれません。情報がないので計算して検討することもなく、共振のイメージ持っている人は即答。そうでない人は手も足も出ず、カンで答えることになるかも。ボクの場合は、あまり自信がない という感じで正答できました。なるべく公式を丸暗記するのではなく、どういう意味かな と普段から考えているとイメージができやすいかと思います。

以上 なにか参考になったら嬉しいです。

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