50代のボクです。50代に入ってから電験の勉強を開始し、3年で電験三種、電験二種ホルダーになりました。素人ですが、過去問の解説を試みます。自分で解くなら こんな感じ を分かりやすく示したいと思います。素人解説なので電験二種合格者でも、この程度ということでご勘弁を。
令和4年度 第三種電気主任技術者試験 理論科目 問2
空中の電荷にかかる力の問題です。3点の力関係になって捻られています。混乱しないように解けば時間を節約しながら正解を得られます。公式を暗記するだけだったり、過去問パターンしか解けない人は混乱して時間をロスするかもしれません。よく読んで考える方向を整理する訓練をしたいところです。
思い出すべき公式は以下。
クーロンの法則で、Q1の電荷が作る電界によってQ2がうける力を示す式です。
しかし今回は使いません。考える点は
- 全てが同じ電荷量で正負が反対=掛かる力の大きさは同じ
- 3点の力は2点間の力✕3つに分けて合力を考えれば良い
- 3点は正方形の関係にある。角度は60度
です。
あとは図を書いて見ればわかります。
正の電荷は、もう一つの正の電荷から斥力を受けます。また、負の電荷から引力を受けます。角度は120度。
負の電荷は、2つの正の電荷から引力を受けます。角度は60度
よって、正負の電荷の間の力をFと書くと、
F1=F*2cos60°=F
F2=F*2cos30°=√3F
よって
F2/F1=√3F/F=√3
選択肢は(3)
この、令和4年度の理論科目は前半が難しい印象でした。最後の問題に時間を残せるか が課題のようでした。何か参考になったら嬉しいです。